魔法のフィルム ーポラロイドの魅力ー Vol.1

ポラロイドとIMPOSSIBLE

2008年、米ポラロイド社は同社の画期的な製品でありインスタント写真の代名詞となっているポラロイドカメラとフィルムの生産を終了しました。

撮ったその場で見られるポラロイド写真はデジタルカメラにその立場を奪われてしまったのです 。

長い年月を費やして成熟した古い技術が目覚しい進化を遂げた新しい技術に役目を引き継ぎ、ひとつの時代が終わったと言ってしまえばそれまでですが、
撮った写真が目の前で徐々に浮かび上がってくる不思議な瞬間を、暗室ではない普通の場所で体験できなくなってしまいました。

もうポラロイドカメラは持っていてもしょうがない・・・・と私たちは思っていましたが、
地球の反対側の知らないところで「不可能」と言う名のプロジェクトが始まっていたのです。

ポラロイド社のインテグレーテッド インスタント フィルムを生産していたオランダの工場を従業員ごと引き取って、
独自のインスタント フィルムの生産をはじめようとしたのです。

彼らの戦いはそこから始まったのですが、それは後日お話しましょう。

今回からこの【 不可能なプロジェクト : IMPOSSIBLE Project 】が生産している「新しい」インスタントフイルムを使って撮るポラ写真の楽しさをお伝えしていきたいと思います。


ポラロイド
愛機SX70で撮影するTSM羅刹さん
ポラ散歩

一言で写真を撮ると言っても、自然を撮ったり、女の子を撮ったり、
車や機械を撮ったり、カフェやレストランでケーキやご飯を撮ったり、
興味の対象によってスタイルも多様です。
その中で今回はポラ散歩をご紹介します。

ポラロイドカメラを持ってお散歩しながら目に付いたもの、気になったものを撮っていきます。
一般的にはフォトウォークとも言いますね。
僕はちょっと肩の力を抜いた感じでポラ散歩と呼んでいます。
ひとりでも楽しいですし、仲間とおしゃべりしながら歩いて、撮ったものをカフェでコーヒーを飲みながら見せ合ったり、
「反省会」ではポラ談義に花が咲き夜が更けていく。

今回連載を始めるにあたって、去年ポラを始めてちょうど1年になる女子高校生(TSM羅刹さん)と、ポラ談義をしながらお散歩してきました。
ここからはその時の様子を書いていきましょう。


IMPOSSIBLE Project Space 中目黒

待ち合わせは東急東横線の中目黒駅。
去る3月の三連休最終日にここに集まってきたのは、
77COLOR SYMPHONYのスタッフ3名、TSM羅刹さん、Hodaさんと僕の総勢6名。
(77COLOR SYMPHONYのスタッフのうち2名がやんごとなき事情で遅刻してきたのは秘密です。)

中目黒で待ち合わせたのは、 IMPOSSIBLE Projectの日本支社であるIMPOSSIBLE Tokyoに立ち寄るためでしたが、IMPOSSIBLE Tokyoは表参道に移転する為、IMPOSSIBLE Project Spaceとしての中目黒での営業が最終日だったのでご挨拶を兼ねてお邪魔する事にしたのです。
77COLOR SYMPHONYのスタッフもたくさん並ぶいろんな種類のポラロイドカメラを見て興奮気味!
30分程度で失礼する予定が1時間にもなってしまいました。
TSM羅刹さんとHodaさんはここでフィルムを買って準備万端!
僕は手持ちの古いフィルムがあるんで大丈夫。

たぶん...

ポラロイド
SX70を含む各種ポラロイドカメラ

実際にSX-70で撮影した写真(撮影:TSM羅刹さん
浅草花やしき

IMPOSSIBLE Tokyoを後にして中目黒駅から地下鉄日比谷線、地下鉄銀座線と乗り継いで浅草に到着。
車中では雑談しながらポラの魅力なんかをTSM羅刹さんに聞いてみました。

・IMPOSSIBLEの魅力…
まずポラのフィルムを私は知らなかったので比べたり評価もできません。
ポラのフィルムってどれ?と思い検索したら、IMPOSSIBLE製しか今はないと知りました。
以前からポラを愛用していた方にとってIMPOSSIBLE製のフィルムは現像に時間がかかる、
状態が悪いなどいろいろな不満があるようですが、
私はそれがIMPOSSIBLE製フィルムの個性だし、今の写りで良いと思います。

・なぜチェキを選ばなかったのか…
すぐ現像されるなら安くて写りも良いチェキで良いじゃないかと思われますが、
チェキは写りが良すぎる。
もっとノスタルジックな写真が撮りたい!と思いポラに辿り着きました。

・ポラロイドカメラ SX-70の魅力…
まず形ですね。
畳むとカメラとは思えない格好になるし、組み立ててもカメラ?と疑うようなもの。
そしてモーター音。
アナログなんだと実感します。

カメラと言えばデジタルカメラを指す時代に育っているTSM羅刹さんがポラに興味を示したのは、
アナログな部分に惹かれたからだったんですね。
僕は単にデジタル機器が使えなくてアナログに留まっているだけなんですが、
彼女たちにとってはアナログも表現手段のひとつの選択肢なのでした。

さて、僕らオヤジ達にとって浅草と言えば神谷バーですが、今回は未成年もいることですし見なかった事にして三連休で激混みの参道を進みますが、
花やしきが目的地なので早々に脇道にそれてしまいます。
そしてはなやしきに到着〜! したけど、こちらも激混みですね...
名物のコースターも長蛇の列。
気を取り直して園内をポラ散歩しながらも折角だからとTSM羅刹さんには乗り物券を渡して遊んでもらいましょう。
オヤジ達はカメラを構えながら彼女が乗る乗り物を待ってるけど見つからず、はぐれちゃいました...

なにやってんだ。
まぁ、それもポラ散歩の魅力ですよ。

そうこうしているうちに日が陰り始め、良い子は帰るお時間が近づいてきました。
出口のみやげ物コーナーでTSM羅刹さんと合流して再会を喜ぶ怪しい一行はトボトボと浅草駅へと戻ります。
TSM羅刹さんとは都営浅草線の浅草橋駅でお別れして「反省会」の会場を探しに新橋で降りた一行は、ポラの話も忘れて飲んだくれてました。

あ、僕は何も写真撮ってないや。 ほんとナニやってんだろう。

と言う訳で、次回は作例を中心にした楽しみ方をご紹介したいと思います。

文章 : ZERO Stage


ポラロイド
今回の撮影ポラ体験の様子

実際にポラロイドカメラで撮影した写真(撮影:Hodaさん)

★今回の登場者☆

・女子高校生(TSM羅刹「ティーエスエムラセツ」)
このポラ散歩の2日後17歳を迎えた高校3年生。 能や狂言も好きな彼女のブログはこちら。
http://ameblo.jp/rasetu-photo-nostalgia/

・Hodaさん
中目黒のIMPOSSIBLE Tokyoで知り合ったポラ仲間と言うより飲み仲間。
この連載の共著者です。
https://www.flickr.com/photos/jose310ja-jp/

・僕(ZERO Stage)
機械とカメラ好きが高じて写真を撮ってるけど、実はかなりヘタっぴなのです。
http://www.modelmayhem.com/ZEROStage

※IMPOSSIBLE フィルム ユーザー グループ展があります!

IMPOSSIBLEフィルムの撮影体験、INSTANT Labのワークショップ、レセプションパーティー等、展示だけではない企画もたくさんある1周間です!

◆IMPOSSIBLE フィルム ユーザー グループ展

◆会期
2014年8月12日(火)~8月17日(日) 11:00~19:00 最終日のみ17:00まで 入場無料

◆出展者
77COLOR SYMPHONY / Chichic / CHIEKO ISHIZAWA / くらいぶ(cryve) / daisuke / hiyoko mame / HODA / 岩井 稔 / Jun /
KENTARO TANAKA / Magnus / NOBORU KONDO / ohraki / Satoru Arakawa / Seiya Kobayashi / soya sato / TSM羅刹 / ヨシダツヨシ / ZERO Stage

◆会場
ギャラリー・ルデコ (URL)
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-16-3 ルデコビル 2F
Tel: 03-5485-5188
渋谷駅東口から恵比寿方向に徒歩5分
渋谷駅新南口からは徒歩1分

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